スタッフエッセイ 2014年3月

支えられ、助けられて

西 順子

先月2月22日に、DV研修の参加者を対象としたフォローアップ・グループを開催。昨年からスタートしたこのグループも、今回からNPOの「支援者支援プロジェクト」の一つとして活動していくこととなった。被害者支援に携わる支援者同士が、息長くよりよい援助を志していくために、互いに支えあい、エンパワーし合えればと願い、「ここへ来れば元気になれる。また明日から頑張ろうと思える、そんな場があればいいな」と、自分たちでそんな場を創っていければと思ってのことである。

毎回、ピア・スパービジョンとセルフケアが定例になってきているが、今回もセルフケアとして、アートセラピーを行った。テーマは「サポートしてくれる人の網の目を創る」。これまで私自身も何度かこのアートワークをしており、援助者研修やセルフケアグループでも使ってきたが、出来上がった時に作品をみて気づく「ああ、そうかという発見」「つながりの発見」が面白くて気に入っている。

私たちは人の助けがあって、助けられて何とか暮らしているもの。支えてくれる人、困った時に助けてくれる人など、自分のサポートシステムを振り返りながら、サポートネット(網の目)をアートで創っていく。サポートしてくれる人を一人一人思い浮かべながら、それをアートに表現していく時間は、自分の内面と向き合う時間だった。とても心が満たされる時間だった。
 そして、できた作品を見て、それを一緒に鑑賞してくれシェアしてくれる人がいることで、さらに温かい気持ちになった。仲間とシェアすることで、個人の体験の内側にとどまらず、心が開かれ、人との相互交流が生まれ、心の風通しもよくなる感じがする。そして、グループ体験の醍醐味は何といっても「普遍性体験」。私一人ではない、ということを実感ざせてくれるし、人とのつながりを感じられることである。

次の日、できた自分の作品を更にシェアしてもらおうと人に紹介し説明していたところ、ハタと気づいた。私の「サポートの網の目」の作品はピンクを基調にいろんな色が混じっているものとなったが、それって、自分が愛用しているマフラーとそっくり同じだ! ピンクを基調にしながらも、いろんな色と太さの毛糸が入り混じったマフラー。アートは無意識の表現であり意図して作ったものではないが、私はマフラーにも支えてもらっているんだな〜と感じながら、私自身のサポートネットに感謝し、イメージのもつ力に感じ入った。

昨日は風邪を引いたのか身体が重く、喉も不快感で、これをほっとくとヤバいと、仕事が終わった後、予約していた鍼灸院に駆け込んだ。風邪気味ということで、温灸もたくさん置いてくれて、芯から身体が温まる。治療が終わった後は、すっきり爽快。身体のメンテナンスは、鍼灸の先生に支えられ、助けられ、お世話になっている。終わった後は本当に有り難いな〜としみじみと身体で実感。先日はまた、今までに経験がない胃の具合悪さに、はじめて研究所近くの胃腸科に駆け込んだ。ここでも受付の方がとても親切で、先生も親身になって念の為と「至急」で血液検査に出して下さった。検査の結果は異常はなく、また頂いた薬もよく効いて、夕方にはすっかりよくなっていた。

どんな時でも人の支えや助けは必要で、日常にある「不可欠」のことなのだが、それが「当たり前」になってしまい、ついつい気づかないでいることもある。でも、弱っているとき、めげているとき、体調不良のとき・・には、そんな「当たり前」となっていることに、どれほど助けられていることか・・と気づかされる。
 日々、いろんな人の支えで自分が生きていること、生かされていることに感謝の気持ちを忘れずに、謙虚な気持ちで一日一日を大切に過ごしていきたい。

(2014年3月)