スタッフエッセイ 2014年2月

前進!

桑田道子

ある芸能界の方がウエブに
「自らの弱点を知れば
あとは改善するのみ!」
と書かれていた。

私はこの方をメディアを通してしか知らないが、幅広い分野で年々表現力を磨かれ、活躍されている姿から、その才能、ポテンシャルの高さと、たゆまぬ努力を尊敬している。

「自らの弱点を知り、改善する」これは、自己啓発的に耳馴染みのある言葉かもしれない。弱点ではないが、私も講座で、「より良いスキルを身につけるために必要な現状把握」についてはよく触れる。やみくもに手当たり次第に(一般に良いとされることを)取り入れようと頑張るよりも、まずは自分が何を必要としているのか、認識できるほうが良い。とはいえ、「弱点を知る」と簡単に一言で言うが、己の弱点に直面し、ガックリきたり、落ち込んでしまったり、どうしたって仕方ないと投げやりな気持ちになってしまうこともある。

だからこそ、「あとは改善する『のみ』!」という希望だ。
弱さを受け入れることは誰だってつらい。でも、弱さにとらわれて、あれこれ悩むよりも、(悩んだり苦しんだり悲しんでも自分の心と頭、身体は疲弊するので)、せっかく心と頭、そして身体を使うなら、止まるのではなく、歩み出す方向に使いたいと思う。弱さを知り、克服することも、また弱さをカバーしうる強さを高めていくこともできる。

そして、この言葉にはもう一文続く。
「自らの弱点を知れば あとは改善するのみ!   
その為なら、時間も経験も惜しまぬよう。」

長所と短所は紙一重とよく言われる。自分にとっては弱点で、認め難かったことが、かえって人間というもの、社会というものをより理解できる一助となる場合もあったりする。でも、それは動いてみないとわからない。時間とエネルギーとを使って、より良い自分を求めて、動いてみて初めて得られることかもしれない。

たった二文の、この短くシンプルな文章にとても力を感じ、励まされた。いくつになっても学び、成長できる。自分の意志次第で。

軸足のふらつかなさは大切にしつつ、至らないところを認め、変化を恐れず善いものは取り入れ、現状への感謝も忘れず、いつまでも成長を求める自分でいたいと思う。

(2014年2月)