スタッフエッセイ夏キャンプ桑田道子 この夏、数年来スタッフとしてお手伝いしている、家族支援団体のキャンプを企画した。団体にとっても、初めての家族参加でのキャンプだったが、参加者は東北、関東の方が多いので、まず、東日本でキャンプ場を探してみた。行ったこともない場所をインターネットで探すことができて、比較検討したり、近辺に何があるかを検索できるなんて、本当に便利な世の中になったなと改めて思いながら、いくつかの候補地をピックアップし、そのなかから茨城県に良さそうなところを見つけた。 テントをはれるキャンプサイトだけでなく、数種類のバンガローやバーベキュー用のガス台、炭火台、集会室、車で1分のところにプールや温泉などもあって、とてもいい感じ!結局、利用はしなかったが、企画当初は、学生のボランティアさんを募る予定もあったので、近くに福祉系学部に力を入れている大学があったのも高ポイントだった。 6月頭に下見を経て、茨城のキャンプ場に決定し、迎えたキャンプ当日。 一つ目のチェックポイントの指令は「変装」。サルやブタ、受験生や女子高生などの変装グッズを用意しておき、それらをくじで決めて、変装して、「家族記念写真の撮影」。2つ目のチェックポイントでの指令は、「ダーツ」と「なわとび」。なわとびは、親子なわとびで、1分間に何回飛べるかを記録するが、意外にも、お父さんがノリノリでチャレンジされて、とても盛り上がる種目だった。 キャンプ場は山奥なので、この1時間半のなかには、小高い山を登り降りしたり、お寺への階段があったりと、疲労度でいうと1から10の6ぐらい、と行程を相談したキャンプ場の人には言われたが、さらに、当日は茨城県で最高気温を記録した暑い日だったので、みんな汗だくになりながら、ウォークラリーに参加した。 ヘトヘトになったけれども、初めて顔を合わせる人ばかりのキャンプで、体を思いっきり動かすアイスブレイクの時間が、子どもにとっても親たちにとっても、それからスタッフにとっても、距離を縮める良い時間だなぁと実感した楽しいものだった。 企画段階では、ポイント(1周して戻ってくるタイムと、ダーツの点数、なわとびの回数を換算)を競うことも、スタッフ間ではずいぶん話し合ったが、ダーツで高得点の家族がなわとびがイマイチだったり、その逆の家族があったりと、みな接戦で、特にその後、順位が後をひくようなこともなく、ポイント制にすることで、ほど良い緊張感も保たれていたようだった。 慣れない土地での準備やプログラムの企画は、スタッフにとっても不便なことが多く、大変だったが、2日目の最後、参加者のひとり、小学校4年生の男の子が「面白かった。来てよかったー。また、こんなのあったら来たい!」と言ってくれて、そんな主催側の疲れは一気に飛んでいった。 子ども時代の楽しい思い出は、その後の人生で、なにかつらいときや、弱さを感じるとき、ふんばらないといけないときに支えとなる、と聞いたことがある。支えはオーバーかもしれないが、ふと、自然のなかではしゃいでいた自分を、その周りで笑っていた人たちの顔を思い出して、心があたたかくなるような、キラキラを感じるような、そんなときは確かにあるような気がする。 今、夏休みまっ最中の子どもたちが、この夏、そんな宝物をまたひとつ、経験していたらいいな、と思いながら…それにしても、大人になると暑さにバテるもんだとしみじみ感じる今年の夏です。 (2007年8月) |
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