スタッフエッセイ 2003年10月ほっと一息の瞬間西 順子 「否定的な瞬間の7倍は肯定的な瞬間があること」、それは長続きしている夫婦の共通点だという(『もっとうまく怒りたい!〜怒りとスピリチュアリティの心理学』より)。初めてその言葉に出会った時、「ああ、そうか」と腑に落ちる気持ちになった。親密な関係が長続きするためには、何かすばらしいこと、大きなことをしなくてはならないのではなく、肯定的な「瞬間」をもつという、ちょっとした日々の努力とその積み重ねが大事なんだ・・と教えられた。それは否定的な瞬間をなくすことではない。否定的な瞬間があることを認めた上で、肯定的な瞬間を大事にしようとすることだ。 それは、夫婦関係に限らないと思う。人との関係もそうだし、日々の暮らしもそうなのではないかなと。幸せとは漠然としたものではなく、肯定的な瞬間そのものにあるのかもしれない。否定的な瞬間の7倍は無理でも、せめてその倍は肯定的な瞬間を感じていたい。 月曜日から土曜日まで、私の毎日は、ほぼ研究所と家との往復。毎日、好きな仕事ができるのは幸せなことだと感謝している。でも、ついつい仕事と生活、時間に追われそうになる。だからこそ、セルフケアのためにも、ほっと一息できる肯定的な瞬間を大事したいと思っている。 自転車に乗りながら、気持ちいい風を感じるとき・・ 瞬間ではなく、ほっとできる、まとまった時間もあればもちろん嬉しい。 先日、私の誕生日に夫と一緒に半日ぶらぶらと出かけた。用事のためではなく、ぶらぶらと夫と二人で出かけるのは何年かぶりだった。ほっと一息の瞬間を人と共有できると、ほっとした気持ちも倍になるんだなと感じた。 面接室でも、ほっと一息の瞬間を共有できたらいいなぁ・・。今これを書いていて、ふとそう思う。 |
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