スタッフエッセイ 2003年6月時代錯誤のぜいたく小林まり子 「湯葉は、ぐつぐつ炊いたらあかん。この湯葉がんもも、おつゆといっしょに電子レンジでチンするくらいがええで」。豆腐屋のおっちゃんの言葉に生唾ごっくん。でも今日は生湯葉と厚揚げ、あげ出し豆腐まで買ってしまったから、がまんする。 FLCで働き始めて2ヶ月半。仕事と一緒に楽しんでいるのが、アフターファイブだ。ビルを出てすぐ、天神橋筋商店街の人込みにまぎれこむ。JR天満駅を通り過ぎ、ずんずん歩いて地下鉄・扇町駅、南森町、商店街を抜けたら大川、天神橋を渡りきって左折、京阪・天満橋まで。約30分、ほぼ毎日歩いている。 日本一長い商店街、有名だからガイドブックにもたくさん出ているらしい。でも、私は見たことがない。プロが集めた情報はきっと素晴らしいのだろう。でも私は、自らの気づきを大切にしたい。店構えや商品を見て、食べて。お店の人とおしゃべりして、驚きたい。少しずつ、発見したい。そしてオリジナルの商店街地図を、私の中に生き生きと描きあげていく。情報が氾濫する今だからこそ、「時代錯誤のぜいたく」と私は呼んでいる。 (2003年6月) |
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